教場だより


新年度を迎えて new

2025年4月7日

 新年度が始まりました。新しい環境のもと、気持ちも新たに、それぞれの目標に向かってスタートを切りましょう。
 さて、デジタル化が進行した現代にそろばんを習う最大の意義は、珠算式暗算による計算能力の獲得にあります。 多桁・高速の暗算は、大学受験レベルの数学あたりで、その便利さに気付く人も多いようです。
 また、珠算学習の副次的効果として挙げられるのが、珠算学習のプロセスで養われる、集中力・忍耐力といった非認知能力の育成です。
 この認知能力である計算力と非認知能力を同時に育成するのが珠算学習の特色でもあり、幼年期からこのようなトレーニングを始めることは、 日本の伝統文化を継承しつつ、脳の前頭前野を活性化させ、自己の能力を最大限発揮できる強い人間を育てることにつながります。 そこに現代の珠算学習の意義を感じるのです。
 実りある一年となるよう、日々の練習に積極的に取り組みましょう。

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北遠地区学年別競技大会

2025年3月10日

 3月9日、浜北地域活動・研修センターにて、第43回北遠地区学年別競技大会が開催され、全体で55名、当教室から17名、もみの木くらぶから8名が参加しました。 当教室は22回連続、35回目の団体優勝となりました。
入賞者は以下の通りです。

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そろばんのチカラ

2025年2月10日

 今年も小学校のボランティア授業に出向いてきました。2時間の授業時間では、そろばんを使った計算の「さわり」を紹介することしかできないのですが、 改めて感じられたのは、そろばんという道具を実際に指で動かし計算するという事が、子供たちにとってはとても新鮮な喜びとして受け止められているという印象でした。
 教育の現場でもデジタル化が進み、教室でタブレットを使うことも多くなり、必要な情報がすぐに手に入り、共有することができるなど非常に便利になっていると思います。 一方で、手を動かす事によって得られる学びの実感は、薄れてきているのかもしれません。
 翻って、そろばん学習、少なくとも当教室では、昔ながらの反復練習による技能定着が基本です。
 自ら手を動かして計算し答えを書く、正解すれば〇をもらい次に進む。答えの記憶ではなく、手順・手法の習得を目的とした学習ですから、単に『わかった』だけではなく、 確実に『できる』まで到達しなければなりません。
 極めて単純ですが、そろばんによる計算作業の実行と評価のプロセスの繰り返しは学習としての実感が強く、正解を導くまでの集中力や忍耐力も同時に養うことになります。
 幼少期にこのようなリアル感の高い学習を重ねることを通じて、自身の能力に対する確固たる自信や自己肯定感を高めるとともに、試練や逆境を乗り越える力も養い、 人として力強く生きる礎を築く。それこそが『そろばんのチカラ』なのではないでしょうか。

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