教場だより


新年度を迎えて new

2024年4月8日

 新年度が始まりました。新しい何かが始まる予感。この時期はなんだかワクワクしますね。 このような、節目節目に新たな目標を掲げ、それに向って努力する、そんな繰り返しが人を成長させると改めて感じます。
 さて、私たちが加盟する、全国珠算教育連盟は今年創立70周年を迎え、3月30日に京都で記念式典が開催されました。 昭和28年の設立時には静岡県珠算協会も大きな役割を果たし、静岡県は長らく「珠算王国」と称されてきました。
 しかし、昭和50年代半ばに検定受験者数がピークを迎え、平成13年の検定試験の大改革を経て、実務珠算から教育珠算へと大きく舵を切ってきましたが、 少子化・習い事の多様化の波に抗うことはできず、連盟も厳しい局面を迎えています。
 このような厳しい局面にあっても変わらないのは、珠算学習の持つ高い教育効果です。珠算式暗算による高い計算能力だけでなく、 集中力や忍耐力といった「人間力」を育む珠算教育は、AI時代に突入しようとする現代にこそ大切になってくるのではないでしょうか。
 少子化とはいっても、現在の児童数に対する珠算学習者の割合は1割に満たない状態です。検定受験者の減少・生徒数の減少の理由を少子化だけに求めることはできないでしょう。
 一説によると、人間の脳は発揮している力の3万倍の可能性を秘めているそうです。 まずは、今そろばんを習ってくれている子どもたちに、出会ってくれたことに感謝しつつ、その無限の可能性を信じ、 最大限引き出すよう努力することから始めてみたいと思います。

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北遠地区学年別珠算競技大会

2024年3月11日

 3月2日、浜北地域活動・研修センターにて、第42回北遠地区学年別競技大会が開催され、 全体で66名、当教室から21名、もみの木くらぶから9名が参加しました。 当教室は同点ながら21回連続、34回目の団体優勝となりました。
入賞者は以下の通りです。

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字をていねいに

2024年2月13日

 昔から、「字は人を表す」と言います。数字に限らず、字には書いた人の性格やその時の感情が映し出されるものです。 上手ではなくとも、ていねいに書いたものと、「書けばいいんでしょ」と乱暴に書きなぐったものでは、受け手の印象は大きく変わってきます。
 そもそも、文字とは相手に何かを伝えるためにあります。そろばんで言えば、与えられた問題に対する計算の結果を伝えるために数字を書きます。 正しく計算ができていたとしても、相手に正確に伝わらなければ無効となり、計算の努力は報われないことになります。答案用紙の数字だけで判定される厳しさがここにあります。
数字に対する判定は級や段位が上がるにつれて厳しくなって行きますから、級に応じた字の質も求められることになります。
 数字の悪さの原因は、書く姿勢や答案用紙やそろばんの位置、筆記具の持ち方などにあります。鉛筆を正しく持ち、手首や指先が自由に動かせるような姿勢や配置を工夫することが大切です。

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