教場だより


第60回静岡県そろばんの日 new

2024年9月9日

 8月23日、静岡市のグランシップにおいて、第60回静岡県そろばんの日が開催されました。
 当日は大雨の影響でJR在来線の運休や東名・新東名高速道路の閉鎖と交通が乱れ、受賞者の遅刻・欠席が懸念されましたが、 おかげさまで、大きな混乱もなく無事開催することができました。
 この行事は、小学生で一級以上に合格した者などの優良生徒に対する表彰式典であり、今回は全体で447名、当教室から9名、もみの木くらぶから10名が受賞に臨みました。
 式典では、受賞者一人ひとりが登壇し、名前を呼ばれ表彰楯を授与されるのですが、この時の、緊張しながらも晴れがましい笑顔は、授与する側にも幸せな気分を与えてくれます。
 60年にわたり続けられてきた、「そろばんの日」ですが、静岡県全体での、このような規模での開催は、諸般の事情により、今回が最後となりました。
 この表彰式参加を目標として頑張った生徒さんも多かった事を思うと、式典がなくなる事は残念ではありますが、一級合格が一つの大きな目標であることに変りはありません。
 一級に合格するまでには、複数回の試験に合格しなければなりませんし、段階に応じた、さまざまな試練や壁があります。一級合格まで一度も不合格の経験をしない人は稀でしょう。
 しかし、それらの試練や壁を経験すること、そしてそれを乗り越える経験を重ねることが、子ども達の、これからの人生を豊かにする力を育むのだと思います。

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第60回浜北地区珠算競技大会

2024年8月5日

 8月1日、浜北商工会館において、第60回記念浜北地区珠算競技大会が開催されました。 今回の参加者は当教室からは10名、全体でも55名と少なめでしたが、無事開催することができました。
 かつては県内各地の商工会主催で同様の珠算大会が多数開催されていましたが、現在まで存続しているのは、ごくわずかです。 60年の長きにわたり、大会を支え続けていただいている浜北商工会並びに地元協賛企業の皆様にに改めて感謝の意を表したいと思います。
 当教室にとっては、口数の多い見取算など、他流試合的な要素もあり、上位入賞は難しい大会ではありますが、参加者全員が概ね練習通りの成績を残すことができました。
 当教室の入賞者は以下の通りです。

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壁を乗り越える

2024年7月8日

 珠算学習は細かなスモールステップで組み立てられていますが、級によっては、その段差が大きく感じられることもあるかと思います。
 珠算では6級の÷2桁の計算、3級の定位法、暗算では1級の2桁×3桁のかけ算などが特に大きな壁となるようです。 珠算はやり方さえしっかりと覚えれば何とかなるのですが、暗算の桁を広げるには相応の訓練が必要です。
 暗算は安定して計算ができるようになるまでは、足す位の間違いや足し算の間違いが交互に起きたりするために、いくらやっても正解にたどり着けない、 という状態に陥りがちです。そのような時にどういう姿勢で向き合うかが勝負の分かれ目です。
 あきらめず、へこたれず、何度でも粘り強く挑戦し続ける以外に道はありません。しかし、努力してこの壁を乗り越えた時には得難い喜びを味わうことができます。 そして、このようなプロセスの体験は子どもたちにとって、かけがえのない財産になるものだと思います。

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