そろばんを学ぶという事は、長い歴史の中で培われてきた計算の技法を受け継ぎ、身につけて行く事です。
初歩の段階の指使いや珠を動かす順序などは速く正確な計算のための土台となりますから、最初はゆっくりでも基本に忠実に正しい方法をしっかりと身につけることが大切です。
そして、各段階ごとに、より複雑な計算に対応するための手順が組み込まれてくるのですが、各級の導入段階では、単に、「こういうときは、こうする」と、
手順として丸呑みにするだけで、数理は理解できていなくても正しい計算ができるようになります。
この「こういうときは、こうする」という、一見単純な計算手順こそが、先人の知恵の結晶なのです。
新しい事柄を習得することは、元来、容易なことではありません。これを「むずかしそうだからイヤだな」と取り組むのと、「新しい事に挑戦できてうれしいな」
と取り組むのとでは大きな違いが生まれます。最初は意味がわからなくても、言われた通りにやって、手順を身につけるという素直な姿勢が大切です。
また、丸呑みにした手順も、練習を重ね、級が進むうちに、仕組みが理解できるようにもなってきます。
数百年にわたる日本のそろばんの歴史の中で蓄えられた経験と知識に基づく先人の知恵を取り込み自らのものとし、自分をより成長させてくれる、と考えると、
学ぶこと・学べることの価値やありがたさを改めて認識できるのではないでしょうか。
先人の知恵に学ぶ
2025年5月12日
新年度を迎えて
2025年4月7日
新年度が始まりました。新しい環境のもと、気持ちも新たに、それぞれの目標に向かってスタートを切りましょう。
さて、デジタル化が進行した現代にそろばんを習う最大の意義は、珠算式暗算による計算能力の獲得にあります。
多桁・高速の暗算は、大学受験レベルの数学あたりで、その便利さに気付く人も多いようです。
また、珠算学習の副次的効果として挙げられるのが、珠算学習のプロセスで養われる、集中力・忍耐力といった非認知能力の育成です。
この認知能力である計算力と非認知能力を同時に育成するのが珠算学習の特色でもあり、幼年期からこのようなトレーニングを始めることは、
日本の伝統文化を継承しつつ、脳の前頭前野を活性化させ、自己の能力を最大限発揮できる強い人間を育てることにつながります。
そこに現代の珠算学習の意義を感じるのです。
実りある一年となるよう、日々の練習に積極的に取り組みましょう。
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北遠地区学年別競技大会
2025年3月10日
3月9日、浜北地域活動・研修センターにて、第43回北遠地区学年別競技大会が開催され、全体で55名、当教室から17名、もみの木くらぶから8名が参加しました。
当教室は22回連続、35回目の団体優勝となりました。
入賞者は以下の通りです。
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